管楽器奏者の歯列矯正②

「歯列矯正したい」
20代、いやもっと前からずっと思っていました。八重歯が嫌。下の歯がガタガタなのが嫌。そう思って、笑うときはいつも手で口を隠して笑っていました。
でも、フルートの演奏に影響が出るのは絶対に嫌。今ある仕事を絶対に手放したくない。

フルート優先で、
歯列矯正はあきらめていました。

2014年に息子を出産し、
演奏仕事は続けながらも、育児を優先して時間を使うようになりました。

息子が2歳になった頃、
やるなら今しかない、
固い決意で、演奏をしながら矯正して下さる医院を探しました。

困ったのは、矯正している管楽器奏者の方の声が少ないこと。
どうなっていくのか、
メリット、デメリットが知りたい、、、。
歯並びが良くなれば、今よりタンギングはやり易くなるだろう、
歳とっても長くフルートが吹けるだろう、
何より人生でラストのタイミングだろうと思いました。


2016年インビザラインで歯列矯正を始めることに決めました。
(透明なマウスピースをはめながら、少しずつ歯を動かす方法です。)
これなら演奏時は、マウスピースを外して演奏することが出来ます。

6月、親知らずを4本抜歯
毎週月曜日に1本抜き、週末は演奏仕事をする、、
これはめっちゃ危険です!!
私の親知らずは埋没していたものもあり、
フルートを吹くと口腔内の空気の圧で血が出たり腫れたりして、
とても痛い思いをしました、。
今から思えばアホですね。
ぜひお休みを確保して、一気に抜く、休む、ことをおススメ致します。

そして、
2016.7月〜2019.6月
3年に渡りインビザライン矯正をしました。

歯を抜かずに矯正したかったのですが、
レントゲンの検査の結果、
下の歯ぐきの下の方に、石みたいなものがあり、下真ん中の歯を抜歯しないと歯が並ばないだろうと診察を受け(セカンドオピニオンも同じで)、下1番前の歯を抜歯。
矯正中に大変だったことは、
●1日に20時間以上、装置を装着しなければならないので、練習時間をとったら、食事はゆっくり食べてられない。
早く終わらせたいから、長く装着したくて頑張りました。
●途中、装置をより歯と密着させて動きやすくする為にアタッチメントという白いプチを歯の表面に付けるのですが、
それを付けると、音色の響きがかなり止まります。音パサパサ。
先生にお願いして、毎回本番前にアタッチメントを外していただいて、
本番が終わればすぐ、付けて頂いていました。
(まるやま矯正歯科の皆様、本当にありがとうございました)
●ゴムをかけての矯正期間は、
本番などで長時間装置を外す際には
折角やっても戻ってしまうこと。

あと、気になる方もいらっしゃると思います。
インビザラインを付けたままでも
音は鳴ります。
それで十分という方は、
装置時間を長くとれるので、早く終われるかもしれないですね。

矯正後はずっといい音が鳴らずで悩んでいましたが、
先輩フルーティストの方のアドバイスで
下の歯並びを少しだけ広げて空気が前に飛び易いようにしました。

歯は楽器の一部
歯は自由自在に出したり引いたり出来るので、諦めなければ絶対吹きやすい歯が見つかるよ
先輩(というより、雲の上の存在のフルーティストさまです)からの力強いアドバイスに力を頂いて、むくむく元気になれました。
歯並びを整えて良かったと思います。

口開けて笑えるようになりました。
(今はマスクだけど😅)


支えて下さった丸山裕先生
感謝でいっぱいです。
ありがとうございました。
長い歯との向き合い期間をざっと書いたので、わかりにくいかと思いますが、
矯正期間中の演奏や、歯医者さん選びの
参考になれば幸いです。
質問などあれば、
お問合せや、インスタグラムDMなど
メッセージ下さればお答えさせて頂きます。
矯正されている方、
頑張ってくださいね。

Flutist Yuko Hiraoka | Official Site

フルート奏者 平岡優子のオフィシャルサイトです。このページでは、演奏・レッスン・ブログ等の情報を遂次更新しています。

0コメント

  • 1000 / 1000